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SaaSの種類や選び方、導入メリットまで解説!おすすめサービスも!

最近、SaaSの導入がちまたの注目を集めていますが、どのようなクラウドなのでしょうか。

このようにSaaSとはよく聞きますが、クラウド環境で動くサービスであり、米国や日本でもクラウド事業者がその使用ソフトを提供しています。今後さらに発展が期待できるサービスともいえます。

本記事では、SaaSの特徴からはじまり、その種類や導入メリットまで紹介します。

SaaSとはなにか

昨今、よくクラウド環境ということばを聞くことがあるのではないでしょうか。 

クラウド環境とは、ネットでつながっているさまざまな事業者が、自社の事業で運営可能なパソコンでの環境のことをさします。この中で一番多様性があり、また広く一般的にも使用されているのが、SaaS(Software as a Service)です。

SaaSでは、アプリケーションまで含めたトータルでのクラウド環境を、クラウド事業者がすべて提供します。このためIT部門を持たない企業でも容易に導入することができ、さらにIT環境のセキュリティ対策も保持できます。

SaaSと他2つのクラウドとの違い

クラウド環境には、大きくわけてIaaS、PaaS、SaaSの3つが存在します。またこれらの環境を、実際に提供している「クラウド事業者」といわれる企業や団体があります。 

基本的にこの3つでは、クラウド事業者が提供しているパソコン関連基盤の程度やグレードに違いがあり、一番手厚い環境整備にあたるのがSaasです。IaaS、PaaSについても下記に紹介しておきます。

IaaS(Infrastructure as a Service)

IaaSとは、PC本体関連の「物理基盤」「仮想化基盤」といわれる部分のみをクラウド事業者が供給するものです。たとえば、グーグルはクラウド事業者のひとつですが、Google Cloudにおいて、IaaSでのクラウド環境を提供しています。

なお、PCを実際に運用する「OSソフト」や「ミドルウエア」を含むとともに、最終的に運用をおこなう「アプリケーション」については、ユーザー(すなわち使用者側)が別途契約して、運用責任を持つことになります。

PaaS(Platform as a Service)

PaaSでは、先ほどの物理基盤、仮想化基盤に加えて、PCのOSソフトやミドルウエアまで、クラウド事業者が提供するものです。

最終的に運用をおこなう「アプリケーション」ソフトのみを、ユーザーが契約・運用し、その責任をおうものとなります。グーグルでいえば、Google App Engine などがそれにあたります。

SaaSサービスの種類とそのおすすめ

SaaSサービスをしているクラウド事業者にもいろいろな会社があり、世界的な大手企業から、日本固有の会社までさまざまな企業が参入しています。

ここではSaasの種類とそのおすすめについて、その利用分野ごとに紹介します。主な利用分野には、グループウェア、コミュニケーションツール、会計ソフト、CRMなどがあります。

グループウエア

クラウド環境でよく利用されるのが、ベースともなるグループウエアです。

業務効率化などの事業環境をととのえる重要な役割をしています。特におすすめというより、すでに広く使用されており切っても切れないソフトとなっているMicrosoft 365やGoogle Workspaceなどがあります。マイクロソフトとグーグルという、GAFAMと呼ばれる巨大なクラウド事業者が提供するソフトで、利用者はあらゆる業界に広がっています。

コミュニケーションツール

コミュニケーションツールもクラウド環境ではなくてはならないツールです。

世界的に利用されGoogle Workspaceにも含まれているソフトがGmailです。いまや圧倒的なメール送信機能を担っており、メール送受信にはかかせません。世界で使用されているSlackに加えて、日本でよく利用されるChatworkなどもあります。それぞれすでに固定利用客がついており、一部は無料で使用できるのが魅力です。得にクラウド環境で中小企業でも利用されているおすすめのソフトであり、スマートフォンでも利用することができます。

CRM(顧客管理システム)

CRM(顧客管理システム)は、最近中小企業などのマーケティング管理ではなくてはならない環境基盤として重宝されています。特に、営業支援を行うためのSalesforceなどは、おすすめの支援ソフトとなっており、いろいろなマーケティング機能が利用できます。

会計ソフト

会計ソフトもすでに大手中小企業から一般の個人事業者まで広く浸透しています。国内では、Freee会計やMoney Forwardクラウドなどがあり、一般的に使用されています。特に確定申告対応など、個人で事業をしている人にもうれしい機能がついており、一部有料ではありますが、かかせない存在となっています。

SaaS導入の3つのメリット

SaaS導入のメリットについても下記に紹介します。

導入・運用コストが安価

自社でコミュニケーションツールや会計ソフトを構築すると、多大な開発費用がかかります。

たとえば企業用ではないですが、マイナンバー制度のためのシステム開発では非常に大きな開発コストが計上されました。これに対して、開発コストはクラウド事業者にすべてお任せでき、使用料のみ支払うことになるので、導入コストはほとんど負担がありません。また運用コストは、多くの使用者が存在しておりそれぞれが一定程度負担することになるため、かなり低額となっているのが魅力です。このため、使用したいときに迅速に導入でき、時間的、経済的コストを圧倒的におさえることができます。

保守管理の負担が少ない

運用コストが低いことにもつながりますが、保守管理の負担が少ないという大きなメリットがあります。

SaaSはクラウドサービス事業者が保守管理を担っており、特に社内リソースが限られている中小企業にとっては、自社事業に非常に味方ともなりうるクラウドサービスです。

自社事業との親和性が高く柔軟に対応できる 

たとえばマイナンバーシステムでは、あらたな機能を追加する場合には巨額な開発費用が別途かかっています。もしこれを自社で実施することになると、大手はともかく中小企業では費用面からまったく対応できません。

これに対して、SaaSでは基本的な運用環境はクラウド事業者から提供されており、安心して自社事業にも使用することができます。

SaaS導入の2つの注意点

このように多くのメリットがありますが、SaaS導入の注意点はないのでしょうか。そのデメリットについても紹介しておきます。

データのバックアップ

 クラウド環境では、データ消失などやサイバー攻撃では、データ自体が狙われることが多いためバックアップが必要となります。簡易な方法としては、外付けHDDなどの外部機器にコピーしておけば安心です。データ自体は盗まれても、自社の運用環境を復帰できる可能性が高まります。

適切なクラウド事業者の選定

クラウド事業者の選定にあたっては、適切な事業者を見極めることが大切です。

大手事業者だからといっても、自社のシステムの改変などを任せる場合にはかなりの注意が必要です。

データバックアップ機能があるか、不正アクセスを防止する対策があるか、ハードウエア機器障害への対策があるか、データ暗号化やストレージ・データ廃棄方法なども記載しているか、などは最低限ですので、これらの機能をクラウド環境で有するクラウド事業者を選定するようにしましょう。 

まとめ

SaaSの特徴からはじまり、その種類や導入メリットなど広範囲に解説しました。

SaaSは、他のクラウドであるIaaSやPaaSと比べても容易にだれでも使用でき、初期投資も最小限で開始できます。ただ広範囲に利用されるクラウドですので、常にサイバー攻撃などの問題があります。これらに注意して、自社の事業活動にうまく使用しましょう。 

本記事が、SaaS導入を検討しているみなさまのお役に立てば幸いです。

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