アクセス激減を防ぐ!サイトリニューアルの注意点とSEO移行ガイド
「Webサイトをリニューアルしてデザインを一新したのに、検索順位が落ちて問い合わせが激減してしまった……」
Web担当者様にとって、これほど恐ろしい事態はありませんよね。しかし、見た目の改善に集中するあまり、Googleからの評価を引き継ぐための「重要な手続き」を見落としてしまい、失敗するケースは後を絶ちません。
サイトリニューアルの成功は、デザインだけでなく、裏側の設計で9割が決まります。
そこでこの記事では、サイトリニューアルで絶対に押さえておくべき「注意点」と、SEOの順位を下げずに集客力をアップさせるための「正しい進め方」をわかりやすく解説します。この記事を読めば、リスクを回避し、自信を持ってリニューアルプロジェクトを成功へと導けるようになりますよ。
目次
失敗例から学ぶサイトリニューアルの重要な注意点
「Webサイトのデザインを最新のトレンドに合わせれば、自然とアクセスも増えるはずだ」
もしあなたがそう考えているなら、少し立ち止まってください。実は、多くの企業がその誤解のままリニューアルを進め、公開直後に検索順位を大きく落とすという痛い失敗を経験しています。
なぜ、見た目を良くしたのにSEO(検索エンジン最適化)の結果が悪化するのでしょうか。その最大の原因は、「デザインの変更」に気を取られ、「URLの継承」をおろそかにしてしまうことにあります。
デザイン優先・SEO後回しの罠
Googleなどの検索エンジンは、Webサイトのデザインの良し悪しよりも、「そのページのURLにどれだけの価値(被リンクや運用歴などの資産)があるか」を重視して評価しています。
リニューアル時にページのURL(アドレス)を変更し、適切な引継ぎ処理(リダイレクト)を行わなかった場合、検索エンジンはそれを「まったく新しい、実績ゼロのページ」として扱います。つまり、これまで何年もかけて積み上げてきた検索順位という資産が、一瞬にしてリセットされてしまうのです。
このリスクについて、Googleの公式ドキュメント(Google検索セントラル)でも以下のように警告されています。
リダイレクト無しだと、古い URL の評価を引き継ぐことができないので、新しい URL の評価はゼロからのスタートになります。
参考:Google 検索セントラル コミュニティ|サイト移転時の推奨事項:リダイレクトの解説
リニューアル失敗が招く経営リスク
単に順位が下がるだけではありません。検索経由のアクセスが途絶えるということは、そこから生まれていた「問い合わせ」や「資料請求」も同時に失うことを意味します。
実際、SEOを考慮せずにリニューアルを行った結果、オーガニック検索からの流入が半分以下になり、広告費を追加で投入せざるを得なくなった事例は枚挙にいとまがありません。
「サーバーの設定やリダイレクトといった技術的な話は苦手だ」と感じる方も多いでしょう。しかし、この「見えない部分の設計」こそが、リニューアルの成否を分ける最も重要なポイントなのです。
サイトリニューアルの注意点を網羅した具体的な進め方
ここからは、実際に手を動かす担当者様に向けて、SEO資産を失わずにサイトリニューアルを完遂するためのステップを具体的に解説します。以下の3つの手順を確実に実行することで、リスクを最小限に抑えることができます。
現状分析と可能な限りURL変更しない設計
最初に行うべきは、現在のWebサイトにおいて「どのページが稼ぎ頭なのか」を正確に把握することです。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの解析ツールを使い、アクセス数が多いページや、検索順位が高いページをリストアップしてください。これらのページは、御社のWebサイトにとって「大黒柱」のような存在です。
そして、最も確実なSEO対策は、「可能な限り、これらのページのURLを変更しないこと」です。
CMS(コンテンツ管理システム)の変更などでURL構造が変わらざるを得ない場合でも、少なくともトップページや主要カテゴリ、アクセス上位の記事については、従来のURLを維持できないか制作会社と相談してください。URLが変わらなければ、リダイレクト設定のミスによる順位下落リスク自体をゼロにできるからです。
301リダイレクト計画と内部リンクの最適化
どうしてもURLの変更が必要な場合は、「301リダイレクト」という転送処理が必須となります。
301リダイレクトとは、「このページは恒久的に新しい住所へ引っ越しました」と検索エンジンに伝えるための信号です。これにより、旧URLが持っていた検索評価の大部分を新URLへ引き継ぐことができます。Googleのジョン・ミューラー氏も、サイト移転時の301リダイレクトの重要性を再三にわたり強調しています。
具体的な手順は以下の通りです。
- 対比表(リダイレクトマップ)の作成
エクセルなどで「旧URL」と「新URL」を1対1で対応させたリストを作成します。「トップページからトップページへ」といった大雑把な転送ではなく、記事ページ単位で細かく転送先を指定するのが鉄則です。 - サーバー設定の実施
Webサーバーの設定ファイル(.htaccessなど)に転送ルールを記述します。技術的な作業になるため、エンジニアや制作会社にリストを渡して依頼しましょう。 - 内部リンクの修正
サイト内の記事からリンクしている箇所(ブログカードやテキストリンク)も、新しいURLに書き換えます。リダイレクトがあるからといって放置せず、直接新しいURLへリンクさせることで、クロール効率(検索ロボットの巡回しやすさ)が向上します。
サイトリニューアル後のサーチコンソール設定と監視
サイトを公開(リリース)したら終わりではありません。むしろ、ここからの初動対応が勝負です。
公開直後に必ず「Googleサーチコンソール」を使って以下の作業を行ってください。
- XMLサイトマップの送信
サイトの構造図である「sitemap.xml」を送信し、新しいページ構成を検索エンジンにいち早く伝えます。 - インデックス登録のリクエスト
特に重要なページについては、手動で「URL検査」を行い、インデックス登録をリクエストすることで、認識されるまでの時間を短縮できます。 - エラー状況の監視
「ページのインデックス登録レポート」を確認し、意図しない404エラー(ページが見つからない状態)が発生していないかチェックします。もし重要なページがエラーになっていたら、即座にリダイレクト設定を見直す必要があります。
順位の変動は、リニューアル後数週間から数ヶ月続くことがあります。しかし、この監視プロセスを怠らなければ、万が一の問題発生時にも素早くリカバリーすることが可能です。
担当者が知っておくべきサイトリニューアルの技術的な注意点
リニューアルプロジェクトを進める中で、制作会社にすべてを一任してしまうのは危険です。制作会社はデザインや構築のプロですが、必ずしも最新のSEOトレンドや、御社のビジネスゴールに精通しているとは限らないからです。
発注側である担当者様自身が、品質を担保するためにチェックすべき技術的なポイントを2つご紹介します。
テスト環境での「noindex」設定と解除漏れリスク
リニューアル作業は通常、本番環境とは別の「テスト環境(ステージング環境)」で行われます。この際、作りかけのサイトがGoogleの検索結果に表示されないよう、検索ロボットを拒否する「noindex(ノーインデックス)」タグを設定するのが一般的です。
ここで発生しやすい致命的なミスが、「本番公開時にnoindexタグを外し忘れる」という事故です。
もしnoindexが入ったまま公開してしまうと、検索エンジンは「このサイトはインデックス(登録)しないでください」という指示に従い、検索結果から御社のサイトを完全に削除してしまいます。笑い話のようですが、プロの現場でもチェックリストの確認漏れで実際に起こり得るヒューマンエラーです。
公開直後には、必ずソースコードを確認し、<meta name="robots" content="noindex">という記述が消えているかを自分の目でチェックしてください。
表示速度とモバイルユーザビリティの確認
新しいデザインで画像やアニメーションをふんだんに使用した結果、サイトの表示速度が著しく低下することがあります。
Googleは、ページの読み込み速度をランキング要因の一つとしています。特に、2021年から導入された「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」という指標では、ユーザーが操作可能になるまでの時間や、視覚的な安定性が厳しく評価されます。
納品前の検収段階で、Googleが提供している無料ツール「PageSpeed Insights」を使い、テスト環境のURLを測定してみてください。もしスコアが赤色(低評価)であれば、画像の圧縮や不要なJavaScriptの削除などを制作会社に依頼し、改善を図る必要があります。
サイトリニューアルの注意点に関するよくある質問
最後に、サイトリニューアルを検討中の担当者様からよくいただく質問に対し、SEOの観点から回答します。
- Q. サイトリニューアルと同時にドメインも変更したいのですが、注意点はありますか?
-
ドメイン変更は、SEOにおいて最もリスクが高い施策の一つです。どれだけ完璧にリダイレクト設定を行っても、一時的に評価が不安定になり、順位が下落する可能性があります。
もし現在のドメイン名に重大な問題がない限り、リニューアルとドメイン変更は同時に行わず、時期をずらすことを強くおすすめします。どうしても変更が必要な場合は、「Google Search Console」の「アドレス変更ツール」を使用し、検索エンジンにドメインの移転を正しく通知してください。
- Q. リニューアルを行うのに適したタイミングはありますか?
-
ビジネスの繁忙期は避けるべきです。万が一トラブルが発生した場合の影響を最小限に抑えるため、比較的アクセスや問い合わせが少ない閑散期を狙ってリリースするのが定石です。また、制作会社のサポートを受けやすいよう、金曜日の夜ではなく、週の前半(月・火曜日)に公開することをおすすめします。
- Q. デザインのカッコよさとSEO、どちらを優先すべきですか?
-
二者択一ではなく、両立を目指すべきですが、あえて優先順位をつけるなら「ユーザーにとっての使いやすさ(SEO)」です。
どれだけ見た目が洗練されていても、検索で見つけられなかったり、読み込みが遅くてイライラさせたりするサイトは、ビジネスツールとして機能しません。まずは「検索意図を満たすコンテンツ」と「正しい構造」を確保し、その上でデザイン性を高めるのが正しい順序です。
まとめ:サイトリニューアルの注意点を守れば集客は加速する
本記事では、多くのWeb担当者様が不安に感じる「SEO順位の下落」を防ぐために、サイトリニューアルで絶対に守るべき注意点と具体的な手順を解説してきました。
最後に、成功のための重要ポイントを振り返りましょう。
- デザインよりも「資産」の継承を優先する
現在のサイトで評価されているページやURLを特定し、安易に変更しないことがスタートラインです。 - 301リダイレクトは「命綱」である
URLが変わる場合は、対比表を作成して確実に転送処理を行い、検索エンジンの評価を新サイトへ引き継ぎましょう。 - 公開後の「健康診断」を怠らない
リリース直後にサーチコンソールでエラーを確認し、noindexの外し忘れがないかチェックすることで、事故を未然に防げます。
「サイトリニューアル」は、進め方さえ間違わなければ、決して恐れるものではありません。むしろ、最新のSEO技術やユーザビリティを取り入れ、Webサイトをより強力な「集客エンジン」へと進化させる絶好のチャンスです。
しかし、社内のリソースだけでこれら全ての技術的な要件をクリアし、完璧なプロジェクト進行を行うのが難しい場合もあるでしょう。もし、「自社のケースではどうリダイレクトすべきか判断できない」「失敗できないプロジェクトなので、プロの知見を借りたい」とお考えであれば、ぜひ一度私たちにご相談ください。

株式会社KGC
コミュニケーションズ
運営者情報
株式会社KGCコミュニケーションズは、Web制作、ECサイト構築、オウンドメディア運営、SEO対策、Webマーケティングを行なっています。
企業やサービスの認知向上、商品PR、採用活動など、目的に応じた戦略的なサイト設計を行い、情報発信の効果を最大化します。
Webサイトの制作だけでなく、公開後の運用やマーケティング支援も行い、効果的な情報発信をサポート。エンドクライアントのニーズに寄り添い、ビジネスの成長を支援します。
CONTACT
貴方の商品・サービスを、
まだ知らない人に伝えたい




