COLUMN
コラムアクセス解析で何がわかる？サーチコンソールやアナリティクスの使い方
Webサイトの集客について調べたいときは、専用のアクセス解析ツールを使用する必要があります。中でも代表的なツールといえば、サーチコンソールとアナリティクスです。
本記事では、アクセス解析ツールとして利用されているGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスの特徴、基本的な使い方について解説します。
そもそもアクセス解析とは？
アクセス解析とは、Webサイトやアプリケーションに訪問したユーザーの行動などを分析し、課題や改善点を見つける作業のことです。
また、アクセス解析ツールでは、各ページの閲覧回数や離脱率、どこでコンバージョンしたのか、ユーザーの特性、入口や出口となるページなどを解析できます。
WebサイトやECサイトなどを運営していく上では、欠かすことのできないツールといえます。
アクセス解析で何がわかる？
アクセス解析ツールを使った解析では、以下のような情報を得ることが可能です。
- ユーザーが最初に閲覧したページ
- どのサイト（SNS、アプリ含む）から自社サイトにアクセスしたのか
- どのようなデバイス、ツールで自社サイトを閲覧しているのか
- ユーザーがどのページで離脱したのか
- 自社が求める成果の達成率（コンバージョン率）
- PV数（ページビュー数：サイトの閲覧回数）
- 自社サイトの訪問したユーザー数（UU数）
- 平均滞在時間（ユーザーの平均的な滞在時間）
- 最初に閲覧したページで離脱した回数
- セッション数（ユーザーが何回自社サイトを訪問したのか）
PV数やUU数、平均滞在時間、離脱率、セッション数といったデータは、自社サイトの現状を把握する上で役立つ情報といえます。また、サイト全体だけでなく各ページのデータを取得できるため、どのページが人気なのか、どのページからコンバージョンしているのかといったデータを取得することが可能です。
さらに、ユーザーが最初に閲覧したページを含めたユーザーの行動に関するデータを組み合わせることで、より効率的にWebサイトの改善を図れます。
サーチコンソールの特徴
サーチコンソールは、Googleから提供されている無料のアクセス解析ツールです。使用するためには、まずGoogleのアカウントが必要になります。
主な利用目的としては、Webサイトのアクセス解析や改善といって点が挙げられます。
また、サーチコンソールでは、以下のような情報を取得することが可能です。
- Google検索においてどのようなキーワードで検索されているのか
- 狙ったキーワードでどの検索順位に位置しているのか
- スマートフォン向けに見やすいページ構成かどうか
- インデックスされているのか確認、インデックスの依頼
- 指定の要件を満たしたサイトでかつ品質を保っているか
つまり、Webサイトがどのようなキーワードで検索されているのか調べられるほか、Webサイトの品質、インデックス状態といった点を解析したり解決に向けて取り組んだりできます。Googleにおけるインデックスとは、自社サイトのページがGoogleに登録されている状態のことです。
自社サイトを狙ったキーワードで上位表示させるには、まずGoogleにインデックスされなければいけません。そこでサーチコンソールを利用すれば、インデックスを促すことが可能です。また、サーチコンソールを活用することでサイトの評価や品質を確認できるため、何か問題が起きていないか把握できます。
サーチコンソールの使い方
サーチコンソールを使用したい場合は、まずGoogleのアカウントを取得しておく必要があります。
続いて、サーチコンソールの公式ページへアクセスし、Googleアカウントでログインします。サーチコンソールへログインしたのち、「ドメイン」もしくは「URLプレフィックス」いずれかの方法でWebサイトを登録していきます。
ドメインで登録した場合は、登録したドメイン名を含むすべてのWebサイトを登録することが可能です。一方、URLプレフィックスは、入力したURLのみ登録できます。
URLもしくはドメインを登録したあとは、所有権の確認を行い初期設定が完了します。
インデックスを行いたい場合は、画面上部のURL入力欄からインデックスを促したいページURLを入力し、インデックス登録のリクエストを進めていきます。また、検索キーワードの種類や表示回数、クリック数を確認したい場合は、左側にある「検索パフォーマンス」をクリックするだけです。あとは、クエリというタブをクリックすると、どのキーワードで検索されているのかといった情報や検索順位、表示回数などを確認することが可能です。
アナリティクスの特徴
Google アナリティクスは、Googleから提供されている無料のアクセス解析ツールで、自社サイトに訪問しているユーザーの属性などさまざまな情報を取得したり分析したりすることが可能です。
たとえば、以下のような情報を取得できます。
- どのサービス（SNSなど）やサイトから自社のサイトにアクセスしているのか
- 各ユーザーがどのページを閲覧しているのか
- 問い合わせといった特定の行動へつなげられているか
- どのようなユーザーがどの程度自社のサイトへアクセスしているのか
サーチコンソールとは異なり、自社のサイトへアクセスしているユーザーの属性や行動、各ページのアクセス数などといった現状を確認できます。
つまり、ユーザー層を調べたりどのページが人気なのか解析したり、どの経路で自社のサイトへアクセスしているのか調べたりできるのが、Googleアナリティクスの強みでありメリットのひとつです。
アナリティクスの使い方
Googleアナリティクスを使用したいときは、Googleアカウントを登録した上でGoogleアナリティクスの公式ページへアクセスします。
公式ページからGoogleアナリティクスのアカウントを作成したあとは、トラッキングIDを自社サイトの＜HEAD＞内および最初の要素に貼り付けます。すると、Googleアナリティクスから自社サイトのPV数などを確認できるようになります。
あとは、各メニューからデータを確認したり分析することが可能です。
たとえば、「ユーザー」の「概要」をクリックすると、ユーザー数や新規ユーザー数、PV数や1ユーザーあたりのセッション数、セッション時間などのデータが表示されます。また、「集客」の「概要」をクリックした場合は、どのような経路で自社のサイトへ訪問してきたのか、その数などが表示されます。
Googleアナリティクスの機能は豊富なので、基本的な使い方を理解したのち、自社にとって必要な機能を取捨選択していきましょう。
まとめ
アクセス解析ツールは、Webサイト・ECサイトなどの現状や検索キーワードなどを分析する上で欠かすことのできないツールです。サーチコンソールは、主に検索キーワードの種類や数、サイトの評価などを解析する際に役立ちます。一方、Googleアナリティクスは、PV数やユーザーの行動といったデータを分析したい場合に役立つツールです。
Webサイトの運用を進めていく際は、サーチコンソールとGoogleアナリティクスどちらも活用しながらアクセスの解析・集客力の向上などを図ってみましょう。