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初めてのネットショップ!ECサイトの開設手順や事前準備、費用は?

初めてのネットショップ!ECサイトの開設手順や事前準備、費用は?

初めてネットショップを運営するにあたって悩むことのひとつといえば、ECサイトの開設手順や費用といったところではないでしょうか。ECサイトを開設するためには、まずプラットフォームを選んだりコンセプト設定などを行ったりする必要があります。

本記事では、ECサイトの開設手順から事前に準備すべきこと、費用について詳しく解説します。

ECサイトの開設に必要なプラットフォーム

ショッピングモールへの出店ではなく、独自のECサイトを開設する際は、ビジネスモデルや希望に合ったプラットフォームを選択していくことが大切です。

たとえば、BASEやカラーミーショップといった無料で利用できるASPは、初めてネットショップを開設する個人に適したプラットフォームといえます。

また、ショップサーブといった有料のASPは無料ASPよりも多機能で、初めてECサイトを開設する企業にも適しています。

さらに、ECサイトで既に1日100件以上の注文を受けている企業の場合は、パッケージやクラウドECと呼ばれるシステムを活用するのが一般的です。パッケージやクラウドECの場合は、大量の在庫や受注データなどを連携できるため、より効率的な受注・在庫管理、発送を進められます。

参考:ECサイトの構築方法|費用や手順・作り方を比較 【Web担当初心者でも簡単】 | ecbeing

ECサイトにおける事前準備4つ

以下では、ECサイトにおいて準備しておくべき4つのポイントを解説します。

  • ビジネスモデルを定めておく
  • 商材の差別化や独自性を明確にする
  • 各業務のマニュアルを作成する
  • 収支計画の作成を行う

ビジネスモデルを定めておく

ECサイトを開設する前にビジネスモデルを定めておくことは、全体の方向性を明確にする上でも重要なポイントです。

ビジネスモデルは、大きくわけてBtoCとBtoB、CtoC、DtoCという4種類で構成されています。BtoCとは、企業が消費者へ販売を行うビジネスモデルのことです。一方、BtoBは、企業間の取引を指しています。また、CtoCとは個人間取引のことです。

DtoCの場合は、メーカーが消費者へ商品を直接販売するビジネスモデルを指しています。

メーカー以外の企業は、主にBtoCとBtoBいずれかに該当します。そこでECサイトを設計する際は、消費者と企業どちらに向けて販売を行うのか整理しておきましょう。

商材の差別化や独自性を明確にする

ビジネスモデルを確認したあとは、ECサイトで取り扱う商材の独自性などを見出しておくことも重要です。

ECサイトで売り上げを伸ばすためには、同業他社との差別化や独自性を打ち出していかなければいけません。そのため、どのような顧客に向けてどんな価値を提供できるのか、明確にしておく必要があります。また、商材の価値や強みを明確にしたあとは、ECサイトのデザインや商品の構成、販売方法など、サイトの機能やデザインに関しても内容をまとめていきましょう。

各業務の範囲を理解しておく

ECサイトは、フロント業務とバックエンド業務の2種類にわかれています。初めてネットショップを運営する際は、それぞれの業務について理解し、どのような課題が出てくるのか整理しておく必要もあります。

ECサイトにおけるフロント業務とは、Webサイトの制作や集客、イベントやキャンペーンの企画といったマーケティングと、商品の調達や仕入れ・在庫管理、価格設定や商品の入れ替えといったマーチャンダイジングのことです。

バックエンド業務は、商品の基本情報や採寸・撮影、情報の登録といった商品情報登録作業と受発注管理、売上や支出の管理、システム運用といった総合管理などといった3種類の業務で構成されています。

とくに初めてECサイトを運営する場合は、在庫管理や受発注業務などでミスなどが発生してしまう可能性もあるため、事前にマニュアルを作成したり外部サービスを利用して効率化を図ったりするのが大切です。

収支計画の作成準備を行う

ECサイトを開設する前には、収支計画に関する準備を進めておくことが重要です。

主な費用は、物流コストと商品の調達費用、人件費、販促費といった種類にわかれています。

  • 物流コスト:発送や梱包にかかる費用
  • 商品の調達費用:仕入れにかかる費用
  • 人件費:ECサイトの運営に関係する人材コスト
  • 販促費:ECサイトの広告宣伝費用

各費用を整理したあとは、どのポイントで利益が発生するのか損益分岐点の計算も行っておきましょう。毎月一定の負担がかかる固定費を抑えられれば、より利益を出しやすいといえます。

そして、上記のような費用を含むコストや利益を明確にするため、収支計画表を作成することが大切です。収支計画表を作成する際は、現実的な売り上げ目標・費用を記載する必要があります。また、実際の運営では想定外の費用が発生することもあるため、注意しておきましょう。

ECサイトの開設手順

以下ではECサイトの開設手順について解説します。

  • 自社ECサイトの方向性を決める
  • どのような機能が必要なのか整理する
  • プラットフォームを選定する
  • 商品の登録を行う
  • テストを実施

自社ECサイトの方向性を決める

ECサイトを開設する際は、まず全体の方向性や目的などを明確にしておく必要があります。

具体的には、どのようなコンセプトのECサイトにしたいのか決めた上で、ECサイトの目的(自社ブランドの認知拡大、強化など)を整理します。目的を整理した場合は、どのような顧客にニーズがあるのか、どのような競合が存在するのか、自社の強みや弱みは何か、といった点を分析したのち、どの市場を狙うべきか決めていくことが大切です。

どのような機能が必要なのか整理する

ECサイトの方向性を明確にしたあとは、どのような機能を実装すべきか検討した上で、より細かく要件を定めていきます。

一般的には、コンセプトの整理からECサイト構築の目的、社内の役割分担や各業務フローの整理、実装すべき機能の一覧、ECサイトの設計図やデザイン作成、ECサイト開設までのスケジュールなどといった点を決めていきます。

プラットフォームを選定する

さまざまな要件を定めたあとは、どのようなプラットフォームを利用するのか選定していく作業に入ります。

ECサイトに関する各プラットフォームは、冒頭でも触れたように実装されている機能や使い方に大きな違いがあります。そのため、自社の目的に合ったプラットフォームを見つけなければ、あとから大幅な修正もしくはプラットフォームの切り替えを行わなくてはいけません。また、プラットフォームを導入したあとは、コンセプトに沿ってトップページやメニューなど各ページのデザインや配置などを整えていく作業も行っていきましょう。

商品の登録を行いオープン

プラットフォームの導入および機能の実装などを終えたあとは、商品の登録作業へ進みます。

より効率的に登録作業を進めておきたいときは、CSVファイルなどにまとめておき、一括でデータを登録するのがおすすめです。

そして、商品の登録作業が完了した場合は、オペレーションテストと呼ばれるテストを行い、スタッフの対応や受注後の作業など、一連の業務を確認したり教育を行ったりする必要があります。

ECサイトの開設費用はいくら?

ECサイトの開設費用は、プラットフォームの種類や規模によって大きく異なります。

フルスクラッチと呼ばれる大規模なECサイトの場合は、数1,000万円規模の費用がかかる傾向です。一方、BASEやShopifyといったASPの場合は、無料もしくは数万円~100万円程度の費用で開設することが可能です。

参考:ECサイトの構築費用の相場は?手法別の相場や見積もり時のポイント、注意点を解説

参考:ECサイト(通販サイト)の構築にかかる費用相場とは – システム開発のプロが発注成功を手助けする【発注ラウンジ】

まとめ

本記事では、ECサイトのプラットフォームや事前準備、開設手順、費用相場について解説しました。

ECサイトを開設したい場合は、まず方向性や目的、取り扱う商材の強みや独自性を明確にしておきましょう。その上でどのようなプラットフォームが自社に合っているのか、比較していくことをおすすめします。

参考:ECサイト制作の手順とは?事前準備リストのご紹介 | E-Commerce Magazine

参考:EC初心者が10分で理解するECサイト制作の手順と費用相場

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